あらすじ
「お姉ちゃん、ごめんねぇ」
病弱な妹であるカトリーヌはそれが口癖だった。
そうやっていつも私のものを奪っていく。
「エルザ、カトリーヌは病気なんだし譲ってあげなさい」
「お姉ちゃんなんだし当然よね?」
両親は病弱な妹を溺愛し、彼女が望むものを何でも買い与えた。
それが私のものだとしてもお構いなしだった。
最初は私も、妹のことを可哀そうだと思った。
生まれつき肺に病気を患い、走ることもままならないたった一人の妹。
彼女のために出来ることは何でもしてあげたいと思った。
しかし私は知っている。
妹が病弱だというのは偽りであることを……