あらすじ

電気が消え、暗くなった会場。 スポットライトがスーツの男に当てられ、まるで一つの舞台演出のような雰囲気が漂っていた。

「それでは、ゲームの概要を説明させていただきます。」


その声で、その場にいた人々が目を覚まし、声のする方を見た。佐伯博人もその一人だ。数人がそそくさとその場を後にするのを横目に見ながら、博人は説明の続きを待った。
「これからみなさまには、30日間の船旅の後、得た【スキル】を駆使し、無人島にてサバイバルを行っていただきます。」
衝撃的な説明がされたというのに、誰一人として声をあげなかった。暗がりの中、驚く人々の姿が影となって震えていた。
不審に思った博人も小さく声を出すべく口を開いた。
「……」
(声が出ないな)のどが震える感覚はあるのに、音にならない不思議な感覚。周りを見ると会場の薄明かりの中で、多くの人が驚きの表情を浮かべていた。
「今、多くの方々が実感した声が出ない現象、これも【スキル】の一つです。」淡々とした声が続く。
「このような【スキル】を船内にて集め、サバイバルを勝ち抜くことがゲームの概要となります。ゲームは明日の12時からです。解散。」

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