あらすじ
「王子、ルミアを追放し、後任となる者の選定が決定いたしました」
透き通る声でそう私に告げてくるのは、私が最も信頼する部下であるローガルだ。
「そうか、ようやく決まったか。それで、その者は私にどのような快楽をもたらしてくれるのかな?」
ルミアなど全く役に立たない女であった。この私が直接にベッドに誘ってやっているというのに、それは自分の仕事ではないなどと言って拒否をするような女だった。王子であること私の佐宗を拒否するような下劣で愚かな女など、ここには必要ない。
「もちろんでございます。今まで長らくルミアを追放することができず、申し訳ありませんでした」
どうやら王族内には彼女の味方をする者がいるらしく、あの女の追放はなぜか毎回何者かの妨害が入っていた。どうせ裏でその者たちには女の武器でも使っていたのだろう。結局はその程度の女なのだ。しかしそんな妨害を受けるがゆえにこれほどまでに時間がかかってしまった。
「ルミアはもちろんの事、裏であの女に味方をしていた者たちも全員切り捨てよ。追放してしまって構いはしないからな」
これで少しは王族たちもやりやすくなるだろう。反対勢力を根こそぎ切り捨ててしまう事こそ、自分たちが長生きするすべなのだ。