あらすじ
「レシラはこんなにも可愛らしいのに、どうしてあなたは彼女のようにできないの?」
「お母様、そんなことを言ってはお姉様がかわいそう。私は生まれつきの才能があるからできているだけで、それがないお姉様に真似をしろと言うのは酷な話よ」
「はぁ…レシラったらまたそうやって…まぁいいわ。どちらにしてもこの先困るのはあなた自身なのだから、きっちりしなさいよ、メイナ?」
こんな会話が繰り広げられるのは、今に始まった話ではない。子供のころからレシラは私と違って可愛らしく振舞う事が得意で、まさに男性を喜ばせることを得意とする性格だった。一方で私はどちらかと言えば内気で、どうがんばってもそれをまねすることはできなかった。そして周囲の人間もレシラのようにあるべきだと私に強要して、今日に至るというわけだ。
けれど、この日の私の気持ちは何か違った。今までには無かった新たな気持ちが、心の奥底に芽生えたのだった。
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