あらすじ
斜陽王に仕える男たちが暮らす〈王宮の森〉に、ある日一人の美男子がやって来る。ヘイドル・ヴィンクラー、王のための特別な色〈王の夜の青〉を扱う若き色彩技師だ。
彼は、生真面目な青の憲兵テオ、そして艶事を請け負う〈王族のお気に入り〉モーリスと友情を育む。
出会いは出会いを呼び、ヘイドルは様々な男たちに翻弄され、また、彼らを翻弄する。〈王宮の森〉で生きる男たちが選ぶ行く末、長い暗闇の先でヘイドルが目にするものとは。
【キャラクター】
● ヘイドル・ヴィンクラー 21歳/受/ヴィンクラー絵像制作工房 色彩技師 〈青の番人〉
国王のための特別な色を扱う〈青の番人〉として、〈王宮の森〉にやって来た。着痩せするが筋肉質な体格で長身。綺麗なものや色に強い関心を抱く。
● モーリス 19歳/攻/王宮 〈王族のお気に入り〉
表向きは王族の給仕係として知られる〈王族のお気に入り〉の古株で、重要な役割を担っている。色白で金髪隻眼、華奢で儚げな見た目とは裏腹に、口が悪い兄貴分。
● テオバルト・フランツ 18歳/?/王宮 青の憲兵
通称テオ。国王に使える夜勤の憲兵。人懐っこく素直で真面目な人柄、短い黒髪やそばかすのせいか年齢より幼く見える。明るい性格の一方で劣等感を抱えている。
● マイノ・ヴィンクラー 24歳/攻/ヴィンクラー絵像制作工房素描担当 親方
ヘイドルと共に工房で育った物憂げな青年。城下町きっての美男子として知られるが、長年ヘイドルに思いを寄せ、彼が〈王宮の森〉へ向かう夜に行動に出た。
● トイヴォ・フィットネン 17歳/?/フィットネン工房 宮廷画家
大変珍しい緑に近い黄色の髪を持つ青年。極度の引っ込み思案のため、〈王宮の森〉の男たちの間では密かに“深窓の貴公子”と呼ばれる。
● レオン・ルイトポルト・シュナイデン 35歳/攻/王宮 青の憲兵 隊長
テオの上司で、持ち前の美貌と豪胆さから“燃える氷”の異名を持つ。見るものに畏怖の念を抱かせる造形美を誇るが、口を開けば親しみやすい人柄。
© 2023 Miyuri Ichima