あらすじ
「私に決まっているでしょう?だってあんな暗くてなんの魅力もないような女が妃になんてなれるはずがないじゃない」
自信満々な様子でそう言葉を発するラグナス。彼女にはセイレという姉がいるのだが、彼女はこれまでずっとその姉の事を攻撃し続けてきた。時には両親や友人までも騙して味方につけ、セイレが孤立するよう仕向けたこともあった。姉妹が比べられた時、常に自分の方が上でないと気が済まないからだ。
そして今回、姉妹のうちのどちらかが妃としてその立場を確固たるものにするという婚約話が王室から持ち込まれた。第一王子ベルルは双方のうちのどちらを婚約相手とするかを、もう決めているのだという。
「ラグナス様に決まってるよなぁ…セイレさまが選ばれる未来が見えない」
「そうよねぇ…可愛らしさにおいても、利口さにおいても、人の扱いに置いたって、すべての面で上回っているもの…」
周囲の人々も、妃は妹のラグナスで決まりだろうと考えていた。それゆえ、本人の持つあの自信はけっしてでたらめなものではなかった。
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