あらすじ

千夜は無類のチョコレート好き十五歳。 初めての失恋を経験したばかり。 「チョコと同じくらい、誰かを好きになってみたい!」 流星群の夜、少女の願いを聞き届けようとしたのは? ────── 『カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト』向けに書きました。 全十二話。 以下、募集要項に従い、キャラクター設定と長編化した際のプロットを記載してあります。 プロットは結末までネタバレしますので、ご注意ください。 ※ネタバレ注意 〚キャラクター設定〛 ▪佐藤千夜(さとうちよ)……本作の主人公。十五歳。無類のチョコレート好き。姉の奔放すぎる恋愛遍歴を間近で見て来た影響で、恋愛観が歪んでしまっている。初めての失恋を経験したばかり。 ▪ギー……地球とは別の惑星である、エスリ出身の異星人。『地球人の願いを一つ叶える』試験を受験するため、地球にやってきた。地球では十七歳くらいだが、時間の流れが違うエスリではもっと長く生きている。そんな人生の中で、常に恋人が絶えたことのない遊び人。その為、恋愛を舐めているところがある。 ▪美紀(みき)……千夜の姉。二十一歳。非常に惚れっぽい性格。恋愛経験が豊富だが、どれも長続きはしていない。直近では駆け落ち結婚した挙げ句、すぐに離婚して実家に戻ってきた。お酒が大好きなオプティミスト。姉妹仲は良い。 ▪エスリ新成人サポートセンター……エスリ星の新成人達が成人認定を受ける為に受験する、『地球人の願いを一つ叶える』試験。この試験を通過させるために、地球での生活や試験対策をサポートする公的組織。受験生一人に対して担当者が一人つく。 ▪元彼……千夜と同じ中学校に通う同級生。千夜に告白したものの、彼女のあまりの薄情っぷりに幻滅していく。終いにはキスを冷静に拒否され、別れを告げた。 〚長編化した際のプロット〛 初めての彼氏から別れを告げられ、傷心の千夜。 流星群の夜、「チョコと同じくらい、誰かを好きになってみたい!」と叫ぶ。 ↓ 千夜の願いは、ギーの乗る宇宙船が受信していた。 『地球人の願いを一つ叶える』試験の受験を成功させるため、ギーは千夜の願いを成就させることに決める。 (※地球人の願いが成就した時に発生するエネルギーは、エスリ人にとって大変貴重なもの。強い願いであればあるほど、巨大なエネルギーを得ることができる。) ↓ 常に恋人に困ったことのないギーは、「千夜が自分に恋をすればいい」と安直に考える。 千夜の大好きなチョコレートの店を構えて彼女をおびき寄せることには成功するが、千夜はギーになかなか関心を寄せない。 ↓ 千夜の気を引くために、四苦八苦するギー。そんな中、何かに夢中になっている人間の表情の豊かさと、その美しさに気づいたギーは、自分の方が千夜を好きになってしまっていた。 ↓ 何とか千夜を振り向かせたいギー。地球では二月十四日のバレンタインデーが、愛を告げる日であることを知る。恋愛においていつも受け身だったことを振り返り、千夜に想いを告げることを決意。 (本作はここまで) ↓ 二人で出かけたバレンタインフェア。 店以外の場所で初めて二人で過ごす中、千夜は自分でも驚く程「楽しい」と感じていた。ギーの一挙一動にときめきを感じ、そんな自分に戸惑っている。(千夜からギーへの恋が、既に芽生えていることを描く。) そんな中、ギーは千夜に想いを告白。自分に応えて欲しい、千夜も自分に恋をして欲しいと告げる。しかし驚いた千夜は、思わず「そんな風に(ギーのことを)見たことがなかった」と返答。 ↓ 「これからでもいい。恋人として好きになってもらえるように頑張るから」と食い下がるギー。 とりあえず返事は保留されることに。 ↓ ギーからの告白に、気が動転したまま帰宅した千夜。姉に相談する。 美紀は妹に質問する。「今日一緒に出かけたんでしょ? 楽しかった?」千夜、即答「とっても」 美紀は千夜に、「付き合ってみたらいい」と助言。「きっと彼のこと、もっと好きになれると思うよ」 しかし千夜は、元彼と破局するに至った原因である、自分の性質に関する不安が拭えない。 「私は薄情者だから……またあの時の二の舞いになったら嫌だ」 美紀「なんで嫌なの?」 千夜「幻滅されたくない。嫌われたくない。嫌な気持ちにさせたくない」 美紀「それ、少なくとも彼のことを好きになりかけてるってことじゃない? 大丈夫。あんたは薄情者なんかじゃないよ。元彼よりずっと長い時間一緒にいたお姉ちゃんが言うんだから、間違いない」 「人生は一度きり。好きだと思うなら、一秒でも長く一緒にいなきゃ!」 姉との会話で気持ちを整理できた千夜、ギーに自分の性格や過去について打ち明けることも含め、新しい関係(恋人同士)に進むことの返事をしようと決める。 ↓ 翌朝、千夜はいつも通りに店へ。ギーに告白の返事を伝えるために。 しかし店先のシャッターとドアは開いているものの、店内にギーの姿がない。奥の部屋から言い争う声が聞こえてきたので、千夜はそのドアを開ける。 ↓ ドアの向こうには、空中に表示された大きな画面。そこに映っていたのは、不思議な服装の複数の男女。エスリ星のギーの家族と、サポートセンターの担当職員だった。 ギーは「このまま地球に住み着く」決意を固めており、それを止めようとする家族と言い合いになっていた。 ↓ 地球人の千夜がエスリ星について知ることになって一騒動。 エスリ側は、千夜とギーに以下の三択から選ぶように迫る。 ①千夜の記憶から、ギーを含むエスリに関する全ての情報を消して、以前と同じ生活に戻る。 ②千夜の記憶からギーの記憶を残したまま、以前と同じ生活に戻る。ギーはエスリに帰る。今後二人が再会することは許されない。 ③千夜とギーが、共に地球で暮らす。その場合ギーは二度とエスリに帰ることができない。 ↓ この時点でギーは、千夜は自分に恋愛感情を持っていないと考えている。千夜の将来を考えて、①を選ぼうと千夜に提案。 しかし千夜は「銀くん(ギーの地球での偽名)のことを忘れるなんて絶対に嫌だ」と、②を選びたいと主張。ギーを家族と離れ離れにさせたくないとも。 ここで自分の気持ちを、ギーに告白する。 「私はきっと、銀くんのことを特別に思ってる」 ↓ 千夜の告白の直後、サポートセンターの職員が、ギーが試験をパスしたと報告。つまり、「チョコと同じくらい、誰かを好きになってみたい!」という千夜の願いが叶ったのだった。 ↓ 「想いが通じ合ったのなら、もう迷うことはないよね」 ギーは③を選択。 ↓ ギーと千夜は晴れて恋人に。 千夜の強い願いが成就して生み出されたエネルギーは、とても巨大なものだった。その功績を讃えて、正式に地球へ移住したギーは、年に一度のエスリへの里帰りを認められることになった。帰省の際には、千夜も伴って良いことになる。 ↓ チョコレートが何よりも大好きだった千夜は、それ以上に大好きな存在を見出すことができた。 ギー「これから、もっともっと楽しいことが起こるよ。宇宙にだって行けるんだから。それに俺がそばにいる。確実だよ」 (終) これ以降話を膨らませるとしたら、 ・千夜がギーと共にエスリを訪れ、ギーのかつての恋人たちの存在を知る。 ・時の流れの速さに差のある地球とエスリ、どちらで千夜とギーが生きていくのか悩む。 そんなエピソードを追加していけると想定しています。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2023/05/12
  • 現在の作品千夜とチョコと異星人