あらすじ
「婚約破棄は構いませんが、ここにある物はすべて私の名義となっていますよ?構いませんね?」
「は、はあ!?!?何を言い出すかと思えば…いいか、いくら負け惜しみを言うにしてもセンスのある言葉で語ってほしいものだ。…そんないい加減な言葉のどこに説得力があると思って…」
この人の行動にほとほと愛想をつかしていた私は、法院の印のある書類を節穴の目を持つ彼に対し分かりやすく提示した。彼の表情はみるみるうちに青ざめていき、途端に声色が変わった。
「ま、まってほしい…わ、わかった…君の主張を今回ばかりは受け入れようじゃないか…は、半分だ…これまでにお互いを支え合ったもの同士、半分ずつ分けるという事で手を打とうじゃないか…」