あらすじ
妖精の国と竜人の国は昔仲違いをしていた。 魔術に長けた妖精。 野蛮な戦闘民族の竜人。 この世界に突如蔓延りだした『魔獣』を狩るため、永年の確執は和平条約が束の間の平和をもたらしたのだ。 妖精の国の王女フローリアは、城内で助けられた竜人の国のおじさま伯爵『冷血の竜』と異名を持つルドルフ伯爵に恋をした。 国王に『政略結婚』を直談判するが。 彼が提示した条件は「高貴すぎない図太さと強さを併せ持った女傑」 これは「か弱いお姫様」避けの半分建前であったのだが。 フローリア王女は王家始まって以来のじゃじゃ馬筋肉女であった。 「障害は『高貴』なだけね? ならわたくしッ…………王女やめますわッ…………」 画して。 王女の身分を隠して男爵の令嬢として輿入れすることになった。 しかし、戦地に行ったきりの旦那様は婚礼もせずに城を留守にしていた。 夫婦の連絡手段は手紙のみ。 旦那さまのいない中、廃れつつあった城と領地の建て直し『女帝』生活が始まった。 帰国した冷血おじさま伯爵に溺愛されるまで後五年。 五年後帰国した伯爵ルドルフは、戦地の噂とは違う奥手で堅物なだけの紳士だった。 王女を隠した肉食乙女と何故自分がここまで惚れ込まれているかイマイチわからない鈍感オジサマが少しずつ仲を深めていく話。