あらすじ
(c) 2019 Maron Shirata 異世界要素はありません。 完全に現代のお話です。 妻を事故で亡くして半年弱、池之内亮太は今週いっぱいで退職が決まっていた。その週の初日は新入生の通学が始まる日で、通勤電車もすし詰め状態である。 そんな中、彼の前に立った少女が痴漢に遭っているところに出くわす。 「あれ? 久しぶり!」 少女の様子からあまり事を荒立てない方がいいと考えた彼は、機転を利かせて初対面なのに彼女にそう声をかけた。お陰で痴漢の手は引っ込み一安心。人違いだったと告げたのだが、返ってきた応えは違っていた。 「お久しぶりです!」 サクラが咲く季節、甘ったるい物語をお届けします。 ※本作品は完結しました。全15話、約3万字弱です。 ★ここからネタバレ含みます★ 本作であれ?と思われるだろう部分の補足です。 【ご注意】 ここから下は本編『サクラが咲いた日』のネタバレを含みます。 本編をお読みになってない方はご注意下さい。 なぜ竹内は一条家の長女である春香と結婚したのに、次女の夏菜と結婚する亮太の方が婿養子に入るのか。 ここ多分 「は? ご都合主義過ぎるんじゃね?」 と思った方もいるのではないでしょうか。 しかし思い出してみて下さい。恋人が隣にいるのに時折春香は亮太に熱い視線を送ってますよね。あれは恋愛感情ではなく一条家の者としての視線なんです。 彼女にとって竹内は恋人としては申し分ないのですが、巨大企業である一条グループのトップに立てる器ではないと見抜いていたのです。逆に妹の夏菜に対する亮太の振る舞いや考え方にはには感心していました。だからこそ彼女は自ら一条父パパに申し出て、後継者は夏菜の方に譲るとしたのです。 もちろん竹内はそんなことは言われてませんから知りませんよ。そういうわけで彼はこれまでと同様、のびのびと仕事が出来るわけです。 一条家の美人姉妹は、二人とも人を見ることに長けているということですね。 ちなみに春香は一条家からは出ましたが、専務という立場は変わりません。