あらすじ
九重くちな、小学五年生。ときがら小学校に転校してきた彼女には、秘密があった。 それは、化け狐の末裔だということ。 バレたら学校を追い出される、そう思って正体を隠そうとするくちな。しかし彼女の秘密は、初登校前に行ったあるささやかなおまじないによって、予想だにしない方向に転がった。 「くーちゃん! くーちゃんだ! 久しぶり!」 くちなは周囲から浮いているクラスメイト・山本蘇芳の幼馴染だということになってしまって—— 「お主、わしの依代にまじないをかけただろう。正体がバレたくなかったら、わしらに協力しろ」 ——そこから蘇芳に封印されている妖怪の王・山本五郎左衛門(俗称シロ)に弱みを握られたのだ。 涙目になるくちなにシロが命じたのは、人間と妖怪両方からの怪異にまつわる相談を受けることだった。 かくして放課後、「怪異相談窓口」を空き教室で開くこととなったくちな達。 果たしてくちなは、望んでいた「楽しい普通の学校生活」を送れるのか?