あらすじ
「妹を選びたいのならどうぞご自由に、きっと後悔することになると思いますが」
突然に突き付けられた、婚約者であるクリッジからの婚約破棄。しかもその理由というのが、自身の妹であるエルロットとの婚約を果たしたいというものであった。だからこそ彼女を妹に持つレリシアは、このような警告を行ったのだ。しかしエルロットにすっかり心酔してしまっている彼にそんな警告の真意など理解できるはずもなく…
「後悔?そんなものするはずがないだろう。むしろ自分の妹の魅力に全く気付いていない君との婚約をこのまま確立する事こそ、後から後悔してもしきれないようなものだ。そんな簡単な事も分からないのか?」
おそらく、彼を誘惑したのは彼女の方からなのだろう。それまでは大した接点などなかった二人であったのに、つい最近になって突然にこんな様子を見せ始めた。そして彼女がこのような行動に出る理由に、私は心当たりがあった。
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「どうせ自分が婚約を果たせたことを、妹の私に自慢したいのでしょう?」
「そんなつもりあるはずないじゃない。あなたが卑屈になってるだけでしょう?」
「別に構わないわよ。だけどそんなのができるのも今のうちだけ。もう少ししたら彼の気持ちは私になびくことになるんだから」
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きっと私の婚約を一方的に逆恨みして、こんな行動に出たのだろう。