あらすじ

「…」

「…」

 婚約者であるケルト様の部屋に呼び出された私。…どちらも声を発することなく時間だけが過ぎていき、重い雰囲気が私たち二人を包む。

「…どうして呼び出されたかは分かっているよな?君の行いについてだ。…私は君のお母様から直々に頼まれているんだぞ?メアリスをよろしく頼むとな。…勝手なことをされると困るんだよ…」

「…ごめんなさい…」

 やれと言ったのは間違いなくあなたじゃないか、とは言えない…私には我慢するしかない…

「はあ…こんな事じゃ先が思いやられるな…」

 彼の言った通り、この婚約は私の母が関与する、半ば政略結婚であった。…しかしそれに対しても私は嫌という事ができず、今に至る…

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 私がこらえれば、すべてが丸く収まる。そう思って今まで生きて来た。…その考えがある日、唐突に覆されることになる。

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