あらすじ
リシナと婚約してからというもの、暇つぶしは増えてよかったが根本的に欲求を満たすことができていない。
「やはり妹のマイアの所へ行くか…それとも幼馴染のルミエスに声をかけるか…」
あえて地味な婚約相手であるリシナを立てたのは、彼女を言い訳に使う事でほかの二人との関係を維持できるからだ。もし妹か幼馴染かのどちらかを選んでしまえば、もう一方を切り捨てる形になってしまう。二人共と関係を維持したい自分にとって、それは飲めない条件だった。
「…いっそのこと、どちらにも会いに行くのもありだな…どうせリシナの奴は我慢するタイプだから、気づかれたところで何の問題にもならない事だろう。…くっくっく」
我ながらいいアイディアだと思った。これまでも何度か彼女にかまをかけてみたことはあったが、最終的にすべて私の方へとひれ伏したのだ。そんなリシナならば、この際二人にうつつを抜かしたところでなんの反応もしはしないだろう。
「よし、これでいこう…二人に会えるのが楽しみだ…!」