あらすじ

まえがき この本の試みの主旨は、畏歴二千三百年を記念し、畏歴二千年前後の歴史を振り返ろうというものである。 畏歴二千年。 当時、世界は人種的対立の末期にあり、二つある人種間の戦争がついに決着しつつある。という時代であった。 それと同時に、クラ人の領域では産業の発達に必要な土台が熟成されつつあり、近代的文明への進化の下準備が整いつつあった。 しかし、産業的分野が開明的な色彩を帯び始めていた反面、宗教的方面においては、イイスス教の淀みと歪みは、神衛帝国末期以来の極致に達しつつあり、未だ改革の兆しは見えず、人々は悪しき風習と固陋な観念に支配されていた。 我々歴史を学ぶ者たちにおいては、まことに興味の尽きぬ、変動と矛盾の時代であったと言えるだろう。 当時に生きた人々は、現在に生きる我々と同じように、数々の過ちを犯してきた。 だが、当時国政を担っていた人々(これは王であったかもしれないし、選出された首長であったかもしれない)は、現代に生きる我々と違って、礎となる学問も少ない状態で、伝達の遅い人づたえの情報から物事を判断することを強いられていた。 そのことを留意せずには、当時の世界を正しく理解することはできないだろう。 畏歴二千年からの激動の時代を理解するためには、そのことに留意するとともに、当時存在していた各国家についての概略を把握しておくことが重要である。 本書では、上巻を丸々使い、大陸西部の各国家について概略を述べてみたい。 (後略)

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小説を読もう2015/07/22
  • 現在の作品黄金の夜明け前~畏歴二千年前史~ 上