あらすじ

「レイド第一王子…だから私は言ったではありませんか…アリス様を婚約破棄で追放するのは時期尚早であると…」

「そんなもの聞いていない!!大体私が考えを決めるに至る時、貴様がもっと正確な情報を渡していればこんなことにはならなかったではないか!私は間違っていない!お前たちが私の足を引っ張っているんだ!」

「そ、そんな…」

 激しい口論が行われているのは、王宮王室のとある一室。第一王子であるレイドとその側近であるラクルは、かつて第一王子の婚約相手であったアリスについて話を広げている。

「身内の間でもアリス様に味方する意見が出始めてきています!このままでは王子のお立場も…」

「そ、そんなもの弾圧してしまえ!私が一番正しいに決まっているだろう!お前もそれくらいは分かるだろう!正義を執行するために、多少の犠牲はやむを得ないのだ!」

「そ、それは…し、しかし…」

 もともと婚約に至ったのは、アリスの持つある属性を目当てとしたためであった。しかし第一王子はそれをうまく利用する事どころか、かえってその属性を壊しかけてしまった。彼は婚約した後においても毎日のように豪遊を繰り返し、多くの愛人を抱えていた。そんな状態にあってアリスの属性が安定するはずもない。当時からそのことをラクルは注意していたものの、婚約破棄に至るその瞬間までレイドは改善しなかった。

「…もういです!そんな勝手な事を言われる王子に、お仕えすることはもうできません!私もアリス様の元へ行かせていただきます!後の事はどうぞご自由になさってください!」

「お、おいちょっとまて…そ、そこまで私は言っていない…ま、まさか貴様本気で…」

 これまでラクルに大きな態度をとっていた第一王子であったが、さすがにこのラクルの行動は効いたらしい。…しかしもう、手遅れであった…

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アルファポリス
アルファポリス2023/11/11
  • 現在の作品第一皇帝陛下は、彼女を追放した自分自身の婚約破棄を後悔して仕方がない