あらすじ
親友の自殺を受け入れることができずに街をさまよっていた中学三年生の少女、珠菜は、気がつくと白い部屋にいた。
そこでティーアと名乗る少女と出会う。
かつて自分を救ってくれた恩返しとして、ティーアは珠菜を、親友が死を選択する100秒前の世界に送ると言った。
そこで100秒間、誰も死ぬことなく時間を経過させれば、親友の死を無効にすると約束してくれた。
与えられたチャンスは100回。
それは難しくない試練に思えたものの、いざ過去に戻ると、珠菜の姿を見た瞬間、親友は三階の窓から飛び降りた。
次のループで親友の飛び降りは阻止したけれど、クラスにいた別の生徒に親友は刺されて命を落とす。
ループするたびに発生する問題を解決しても、それは次の事態の引き金となった。
同時に、親友の死の原因もわかりつつあった。
クラスメイトたちは『あいつ』と呼ばれる存在から脅迫を受け、親友の命を狙っていたことが判明する。
100秒間の世界を繰り返す中で、珠菜は自分のクラスに『あいつ』がいると確信する。
そして迎えたラストチャンス。珠菜はこれまでのループの経験を活かし、誰も死なせない100秒を達成した。
元の世界に戻り、珠菜は『あいつ』の正体が親友であることを明かす。
何者かが珠菜に危害を加えようとしていることを察した親友は『あいつ』として、容疑者たちを問い詰めていた。
しかし親友の計画は破綻し、結果、責任を取るかたちで自殺を選んでしまっていた。
黒幕の正体はクラスメイトの茨楽香央。
彼女は同じクラスの運部桔京に想いを寄せていたが、桔京は珠菜の親友に恋心を抱いており、そこに怒りを覚えた香央は、匿名を装い、自殺しなければ珠菜を陥れると脅迫していた。
香央にはもう一つ罪があり、幼いころ一匹の猫を殺していた。
ティーアという名のその猫は幼き日の珠菜に看取られていた。