あらすじ

奇しくも二〇二二年八月六日の原爆の日が祖母の祥月命日で「心平饅頭」が完成した。 七十七年前(一九四五年)に広島に原爆が投下された日で、心平の祖母はそれによって他界した。 平和公園では毎年、慰霊祭が行われ、広島県市民の多くは、職場や学校でも原爆が投下された時間の八時十五分になると全員で黙とうをする。 三代続きの和菓子店である「桔平」は売上が低迷していて、三代目の店主の心平は店が倒産するのではないかと心配で眠れない日々を過ごしていたが、両親を連れて初めて組合の旅行に行った先で、美味しい饅頭に出会う。それからというもの寝ても覚めてもその饅頭の店の前で並ぶ行列と味が脳裏から離れず、一品で勝負できることに憧れを持ち、その味を追求し完成させるが、根っからの職人故、販売方法がわからず、前途多難となる。それでも誠実な性格だった主人公の心平の周りに人が集まっていき、店に客が来るようになっていく。

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カクヨム
カクヨム2023/10/03
  • 現在の作品心平饅頭