あらすじ
戦争が始まった理由を知る者はとうに死に絶えた。
けれど、一度燃え上がった炎は時に激しく、時に静かにただひたすらに燃え続ける。
強固な専制政治にかたどられた帝国。
その軍の中には、存在しないとされる組織が存在する。それが帝国軍第三位組織ガンマ、暗殺を主に担い、暗殺人形と呼ばれる兵器を擁する地獄の番人だ。
《死天使》の名を持つ暗殺人形が美しい少女のことであると知る者の数は実に少ない。
民主国家として自由と正義を掲げる共和国。
特殊諜報部隊と呼ばれる寄せ集め部隊には、《死神》と呼ばれる暗殺者の青年がいた。
お互いを殺すために、ふたりは銃を突きつけ合う。
そう、そのはずだった。
しかし、《死神》の青年は《死天使》の少女にこう問うた。
──戦争のない世界を見たくはないか、と。
そうして、こころを持たぬ暗殺人形は、こころを知ってやがて己の罪を知る。
血染めの世界に終焉を。
ここはいつか終わる夜の闇の中だ。