あらすじ

「僕の喜ばせ方も覚えない、力も能力にも劣る、容姿だって並み以下…はぁ、もう君を見ているだけでイライラしてくるんだが…」

「ご、ごめんなさい、ルーヴェル様…」

「謝るだけなら子供でもできる…君は本当に現状を改善したいと思っているのか?それこそ子供でももっとまともな姿を見せてくれそうなものだが…それともあれか?君のその無駄に大きな頭は子供の状態から進化していないのか?それなら酷な事を言ってしまったな、謝るよ」

「ごめんなさい…」

「…もういい、消えてくれ…はぁ、いっそ死んでくれれば助かるのだがな…」

「…」

 あくまで婚約決裂、と言う関係は世間体が許さないらしい。ゆえに彼が私に求める者は、彼に影響が残らないように死ぬことのみ。私にもそれくらいは察することができる。

「…死んでくれたら、こんな思いはもうしなくていいのだがなぁ…それよりか新しい婚約者も探せるし、後に気持ちを引くこともない…こんなに合理的な事が他にあるか…」

 小さな声でぼそぼそと言っているけれど、私にはすべて聞き取ることができた。…むしろ、わざとそう言う言い方をしているのではないかとさえ思う。

「いつまでそこに突っ立っているんだよ!!目障りだから消えてくれ!!!」

 そこまで彼がそう思うのなら、その願いを実現させてあげようかと思う。…他でもない、彼直々のその願いを…

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