あらすじ
「あらぁ、熱心ね。でももう帰り支度していいわよ。お客さんもいないし」
「あ、じゃあ、最後ここだけやったらそうさせてもらいますねっ」
この本屋でアルバイトを始めて二週間が経ち、仕事にも慣れてきた。
前までちょっと引き籠り気味だったから対人関係が不安だったけど
店長はちょっとしたことでもすぐ褒めてくれたり『そろそろポップ書いてみる?』
なんていつも笑顔で優しい。
まあ、一人しかいないアルバイト。逃したくはないのかもしれない。
居心地は良い。……でもこの夜、エプロンも何もかも捨てて逃げたくなった。