あらすじ

ホワイトヘッドのやつが妙に盛り上がっている。あいつは以前から学者さんと組んで何かの研究を手伝っているようだが、機関区域への出入申請がやたらと多い。研究ってのは環境試験区域でやるものではないのか? 通常の点検ローテーション以外にメンテの分かる奴が見て回るおかげでトラブルの早期発見も出来るんだから儲けものだと思っていたが、話を聞く限りでは何か大きな発見があったらしい。 ところで今夜、プロジェクト統括本部からの出頭命令かかっている。船長ならまだ分かる。が、船乗りサイドのスタッフに過ぎない俺が学者さん連中と船乗り双方を取りまとめるお偉いさんから呼び出される理由があるとしたら、ホワイトヘッドの研究に関することくらいだろう。悪いことではないと思いたいが、面倒なことになるのは勘弁だな……。 来月の娘の誕生日に間に合わせるためにはと思って帰省の申請を出したが、果たして予定通りに出発できるだろうか。土星系から火星への直行便は月に2本きり。ワープでもあれば良いんだが、なかなかどうしてそうも行かない。 第六惑星閉鎖環境試験船レーウェンフック 機関整備部長 ジェイク・サイアルスタインの日記より

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カクヨム
カクヨム2021/04/10
  • 現在の作品涯ての渚のセイラ