あらすじ
アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。指で絹をなでたときには、レモンメレンゲの風味とねっとりした感触を舌に感じる。ぼくは「共感覚」と呼ばれるものの持ち主だった――コーヒー味を通してのみ互いを認識できる少年と少女の交流を描くネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」、エミリー・ディキンスンが死神の依頼を受けて詩を書くべく奮闘する「恐怖譚」、マッドサイエンティストが瓶の中につくりあげたメトロポリスの物語「ダルサリー」、町に残される奇妙なしるしに潜む魔術的陰謀を孤独な男女が追う表題作ほか、繊細な技巧と大胆な奇想に彩られた全十四篇を収録する。【目次】アイスクリーム帝国マルシュージアンのゾンビトレンティーノさんの息子タイムマニア恐怖譚本棚遠征隊最後の三角形ナイト・ウィスキー星椋鳥(ほしむくどり)の群翔ダルサリーエクソスケルトン・タウンロボット将軍の第七の表情ばらばらになった運命機械イーリン=オク年代記編訳者あとがき(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)