あらすじ
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「エリトリーナ、君との婚約は破棄することに決めた」
久々に聞いた婚約者様の声の内容は、私との関係に終わりを告げるものだった。
「理由は分かっているな?君が一方的に僕の期待を裏切り、気持ちに嘘をついたためだ。元より意識などなかった関係ではあるけれど、それでも気持ちに嘘をつくことはないと思っていた。…しかし僕が間違っていたようだ」
もっともらしい理由を口にしているけれど、とどのつまり私との婚約に納得がいかない理由は他に婚約者候補が見つかったためだ。その関係を私が受け入れられないと告げたところ、それは自身に対する裏切りであるとこの人は言い始めた。…そんな論調は今まで聞いたことがないけれど、それでも私に反論は許されなかった。