あらすじ
「リナ、今日はこの後時間はあるかい?前に君が言っていた海岸沿いの舞踏室を貸切ることができたんだ。そこで二人で朝まで踊りあかそう!」
楽しそうな表情でそう口にするのは、リナの兄であるトッド。彼はこれまでに至るまで妹のリナを溺愛しており、それは彼自身が婚約関係を築くに至っても変わることはなかった。
「けれどトッド様、この後はユリアとお食事に行かれるのではありませんでしたか?私なんかに時間を使ったら彼女が嫉妬してしまいますよ?」
ユリアというのが、トッドの婚約者に当たる人物だ。けれど彼はリナに夢中であるために、彼女への気を一切そらしてしまっていた。
「いいんだよそんなものは。むしろ妬いてくれた方が好都合なんじゃないか?僕たちの関係の強さをしっかりと理解してもらう事ができるだろう?」