あらすじ
「フォージラル??どんな薬効かと思えば…こんなもの誰が使うというんだ?」
「し、しかし言われた通りに調合しただけですよ…?」
「はぁ…もういい、無能で役立たずな薬師になんて興味はない。なにか画期的なものを作れるのかと期待したからここまで黙って付き合ってきたが、もう限界だ」
そう言葉を発する、アドラー様。私が持つ薬師の力で一儲けできるのではないかと考えた彼は、様々な人に根回ししてこの関係を成立させた。けれども私の持つ力が自分の欲望を満たせないであろうことに気づき、このような態度を取り始めている。
「…そうですか。せっかくこういった関係になれたのに、残念ですね」
私からかける言葉はそれだけ。なぜなら本当にこれ以上の事は思っていないからだ。
――数か月後――
「お、おおお…王子が息を吹き返されました!!」