あらすじ
王女であるシェリルは、厄神の怒りを鎮める極上の生贄となるため、日々心の鍛錬に励んでいた。 シェリルの鍛錬に付き合い罵詈雑言を投げつける家族に感謝し、立派にお役目を果たすことを夢見ている。 しかしある日、王太子妃に反抗し生贄としての役目を放棄したとして断罪され、期日より早く厄神の修道院へ送られた。 反論すら許されず王命を受け入れたが、心の中は希望に満ちあふれていた。 (まあ、まあああ! 私、やっとお役目を果たせるのね……!!) 同じく修道院へ送られた老婆と少女の修道女たち出会い、早速厄神様に祈りを捧げるが—— 「——シェリル。お前のおかげで復活できた。礼を言う」 なんと厄神様を復活させてしまった。 「えええ! 厄神様に生贄として命を捧げるつもりでしたのに、どうしましょう!?」 「……お前に拒否権はないし、黙って俺に愛されればいい。たった今からシェリルは俺の妻だ」 「そ、そんな……!!」 しかも厄神の妻として大切にされるシェリルは、戸惑いつつも新たな生き方を模索していく。 一方その頃、シェリルを追い出したベアトリスは好き放題やっていた。 しかし不満が募る貴族たちはやがて牙を剥き、すぐそこまで破滅の時が近づいていた。