あらすじ
高校二年生、「秋城渚沙(あきしろなぎさ)」は絵に描いたような「ザ・陰キャ」。 クラスでは仲の良い男子二人と教室の隅っこで推しやソシャゲのガチャについて談義し、陽キャを忌み嫌い、陰に潜む生粋のハーミットだった。 そんな渚沙には、ひっそりと思いを寄せる相手が居た。同じクラスの「天沢紫雨(あまさわしぐれ)」。黒髪ロングに紫色の瞳、いつも虚ろな目をしており、クラスではまさしく高嶺の花のような存在だった。その愁いを含んだ様相に、渚沙は見惚れていたのだ。 ある日。渚沙が目を覚ますと、何やら胸元がずっしりと重い。毛布でも引っかかっているのかと胸を引っ掻くと、そこには二つの大きな膨らみ。 「はっ!? ちょっ……な、なんだこれ!?」 「おかーさんっ! なぎの部屋に変な女の人が居るんだけどっ!?」 渚沙は俗に言う「TS転生」なるものを果たしてしまったのだ。異世界に行ってしまったとかではないが。 仕方なしに、姉の「秋城潮帆(あきしろしほ)」のお古の制服を着て学校に登校。教員との押し問答を経て、学校に潜入することが出来たわけだが――。 「ねえ。君、ちょっといい?」 高嶺の花、天沢さんに話しかけられてしまったのだった。 ◇ ◇ 本作品の世界線は、自作『男だと思っていた五年来の付き合いのネッ友とオフ会したら、隣のクラスの「棘姫」だった』と同じものとなっております。そちらを読んでいると少~しだけニヤニヤできるかもしれません。