あらすじ

隣国との戦で活躍した将軍・アーセールは、戦功の報償として(手違いで)第八王子・ルーウェを所望した。 かつて、アーセールはルーウェの言葉で救われており、ずっと、ルーウェの言葉を護符のようにして過ごしてきた。 一度、話がしたかっただけ……。 けれど、虐げられて育ったルーウェは、アーセールのことなど覚えて居らず、婚礼の夜、酷く怯えて居た。 婚姻が決定してから一度も言葉を放たないルーウェだったが、初夜に、自身の境遇をアーセールに告げる。 これまで、皇帝から顧みられることもなかったルーウェは、弄ばれ、身体を傷つけられていた。 アーセールが結婚を申し出なければ、商家の老婆に嫁がされ、慰み者になったあげく、売られるというのが決まっていたという。 そしてルーウェは、アーセールも、ルーウェを性的な奉仕者として迎えたと勘違いしていた。 手違いで結婚を申し入れたとは言うことが出来なかったアーセールだったが、そういうことをするつもりはなかったと告げる。 ルーウェが、不幸になるのを阻止出来たことは良かったが、アーセール自身も、ルーウェを物のようにもらい受けたことに、引っかかりはあった。 ※ ※ せめてルーウェが幸せに暮らせるように、と思っていたのもつかの間、二人の結婚の披露の宴の招待者のリストを見た瞬間、ルーウェの様子がおかしくなる。 そこに、ルーウェを弄んでいた人物の名前があったからだ。 そのものを絶対に許すことは出来ないと思いつつ、将軍職を捨てたアーセールには、手の届かない相手であった。 皇帝がルーウェに与えた、婚姻の祝いの品は、ゴミ同然のガラクタであり、ルーウェは虐げられて居るという立場を認識を想い出して、塞ぎ込む。 いつまでも、こころを開かないルーウェに苛立つ、アーセール。けれど、ルーウェが心を開いてくれるまで待つつもりで居たと言うのに、彼から告げられた言葉に激昂してしまう。 「あなたは、哀れな小鳥でも籠に飼って居るつもりなのか?」 それならば、身を明け渡して居た頃の方が、まだマシだ―――。 そう告げられたアーセールは、激情のまま、彼を抱いてしまう……。 わずかに育ち始めた信頼すら、裏切ってしまったことに悩むアーセール。 そんな折、皇帝崩御の報が国中を駆け巡る。 そして、第二王子が皇太子に対して弓引き、皇太子の行方は不明になっているという……。 第八王子であるルーウェは、皇太子の身を案じ、アーセールに救いを求める。 「力を貸してくれたのならば、この身を好きにして貰って構わない」 どのような屈辱的な行為でも喜んで受け入れる、とまで申し出るルーウェに苛立ちつつ、アーセールはルーウェの望むまま、皇太子救出のために動く。 優しくも純情なアーセールは、ルーウェの心を救うことが出来るのか・・? そして、ルーウェを取り巻く悪意から彼を守ることは出来るのか・・?

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カクヨム
カクヨム2023/02/12
  • 現在の作品純情将軍は第八王子を所望します