あらすじ
地球に埋蔵された資源が枯渇した未来。とある科学者が絵画からエネルギーを得る技術AEPを発明したことにより、人類は未曾有の大災害から救済された。 これは、絵画が“芸術としての価値”を失った世界のお話。 地中海のコルシカ島で暮らす絵画修復家の少年ルカは、ある日顔料を採取しにやってきた森の中で、“絵画の声が聞こえる不思議な力”を宿した少女ニノンに出会う。彼女はたったひとつの手掛かりである小さなメモを手に、自分が何者なのか分からぬまま森の中をさまよっていた。 一方ルカの家では、地下室に保管していた絵画が窃盗団に盗まれるという事件が起こっていた。父いわく、盗まれたのは絵画の一部で、島には全部で4つの絵画が隠されているのだという。悪意あるものの手に渡らせてはいけないと伝えられるその絵画を追って、二人は故郷を後にするのだった。 旅の途中で出会う傷ついた絵画、問題を抱える人々。彼らの悩みを修復しながら、やがてルカは大切なことに気づいていく…。 島に隠された謎の絵画と少女の失われた記憶を巡る、ディストピア・ジュブナイルファンタジー。