あらすじ

観光客さん、鬼灯町にようこそニャ。ここは私たちネコの〈化外〉がいっぱい住む町ニャ。観光客さんも、私たちに会いたくて来たのかニャ? ……ニャ? 化外って何かって? えーと、うーんと、そう、簡単に言えば妖怪、例えばネコマタみたいなものニャ。動物の姿をしているけれど、人間さんみたいにとっても頭のいい生き物ニャ。 普通の人にはただの動物にしか見えないけれど、観光客さんは普通の人とは違って化外の本当の姿が見える人間みたいニャ。歓迎するニャ♪ あ、でも、おもてなしはしたいのはやまやまだけど、私たちはとっても忙しいニャ。ごめんニャ。だって、今私たちがお世話になっている「街角組合」は、橋の向こうの「駅前組合」と喧嘩中なのニャ。 うちの立派でかっこよくて男前の親分さんと、向こうの親分さんとの間で、最近新しくできた公園を取り合っているニャ。 私たちもがんばって、新公園を街角組合の縄張りとしてしっかり守っていくニャ。応援して欲しいニャ。 今はお互いに睨み合っているだけだけど、いつか駅前組合には目に物見せてやるニャ。 ニャ? 少し興味がわいてきたニャ? だったら、守役さんのところに行くニャ。守役さんの名前は三枝あかねっていうニャ。中学二年生の学生さんニャ。鬼灯山に昔から住んでいる、めちゃくちゃおっかなくて強くて偉い化外の〈ハクメン様〉から、私たち化外を管理する役目を仰せつかった家の人間さんニャ。 あかねさんもきっと守役だから、私たちの喧嘩を仲裁しようとがんばっているはずニャ。観光客さんも、何か化外について分からないことがあったらあかねさんに聞くニャ。きっといろいろ教えてもらえるニャ。 それじゃ、そろそろ私はパトロールの時間ニャ。観光客さん、楽しんでいってニャ。 おさらばニャ。

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小説を読もう2015/01/08
  • 現在の作品鬼灯町のネコ騒動