あらすじ
その日、世界に公表された一大発表は様々なニュースを置き去りにしてひとりステージに登った。それは感情を浪費する毎に寿命が縮むというもの。世界の人々は二年でそれを受け入れ、ついに人々の顔に表情は見られなくなってしまった。命惜しさに人々は顔に分厚い仮面を被るようにして生きるようになってしまったのだ。無論僕もそうだった。いつもと変わり映えしない日常。けれど、そんな灰色の世界で僕は感情をめいいっぱいに見せる本物の人間に出会ったのだ。「だって、つまんないもの。人には当たり前の機能として感情があるのに、どうして縛らないといけないの? そんな人生、ロボットみたいじゃん」