あらすじ
「帰り道なんてないよ」と言う声が後ろから聞こえてくる。振り返ると女の子がいた。昔、会ったことのある少女だった。
それは下校途中、うるさい蝉の声が聞こえなくなった日の話だ。主人公は彼女に命を救われたのだった。
その女の子と会ったのは、それだけにとどまらない。久しぶりの帰省でたどり着いた知らない四つ辻でも彼女と会い、そして主人公は彼女と背徳的な取引をしたのだった。
彼女との四回目の邂逅は家族の命日だった。見知らぬ道で再会したのである。お墓参りの帰り道、行きと同じ道を戻ってきたはずなのに……?
女の子と再会した主人公が自分の人生を見つめ直したところで、物語は幕を下ろす。