あらすじ

バレーボールの県大会決勝戦。観客席にいたのり子のスマホに、クラスメートで二年生エースの絵美からメッセージが届く。控え室前で会う二人。試合前に交わされる会話に緊張感はなく、のり子からヘアピンを借りた絵美はご機嫌にコートへと駆けていく。 中間テストの結果に落ち込むのり子と、絶望する絵美。それでも代り映えのない日常は今日も淡々と過ぎていく。数学教師は今日もマッチョで、チョークをぼきぼきと折りまくる。のり子の母が作るお弁当には今日もケチャップがついていない。笑顔の似合わないファミレス店員は、今日も二人を窓際の席に案内する。 只のクラスメートよりも、少しだけ棘のある会話をする。お互いの連絡先は知っていても、プライベートなことには疎かったりする。物の貸し借りを──これは貸すことの方がほとんどだけど、そういうことが多かったりするだけの関係性。 のり子は今日も遠くから見つめていて、絵美は今日も近くで触れようとする。 相反する距離感。二人の想いは今日も緩やかに交錯する。

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カクヨム
カクヨム2023/09/08
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