あらすじ

ベアトリクス・オルローブは魔女である。 ある時、薬の材料を採取に行った帰りのこと。 救援信号である光の玉が打ち上がるのを見たベアトリクスは現場に向かう。 そこには魔獣討伐に向かっていた傷だらけの騎士達、それから今にも命を失ってしまいそうな重傷を負った美しい王子がいた。 ベアトリクスは持っていた薬や治癒魔法を駆使して王子の命を救い、そして──目覚めた王子に恋をしてしまった。 王子を助けた褒賞に、ベアトリクスは『自分の店を持つ』という夢を叶えてもらう。 王都の外れにあるお店で、自分の作った薬やお茶、化粧品を売る毎日。そこには助けた王子もよく来てくれて、ベアトリクスの恋心は高まるばかり。 しかしベアトリクスはこの恋が叶わないことを知っていた。 王子には婚約者となる伯爵令嬢がいたから。 『恋は綺麗なだけのものじゃない』 姉の言葉が頭をよぎるベアトリクスだったが、恋心を胸に秘めて王子と過ごす日々を大切にしていた。 ある日、伯爵令嬢が客として店に現れる。 肌荒れを癒やす薬を渡したはずなのに、数日後。薬ではなく毒だったと、ベアトリクスは悪い魔女だと伯爵令嬢に糾弾されてしまった。 自分でもそれを否定する手立てはあったものの、そこに現れたのは── 王子を助けた魔女の恋。 向けられる悪意を跳ねのけたベアトリクスは、暖かで穏やかな温室の中、漂う花香と共に幸せを手に入れる。

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カクヨム2021/12/22
  • 現在の作品魔女は御伽噺のような恋をする