あらすじ
「君の役目ももう終わったんだ。それをいまさら受け入れられないのも理解できるが、残念ながらそれが真実なのだ」
得意げな表情でそう話を進めるのは、私を強引な形で婚約相手に仕立て上げた張本人であるレイヴィア伯爵だ。
「もともと君を婚約相手としたのは、なにも君に惹かれたからではない。君の持つその血筋に興味があっただけだ。僕がにらんだ通り君の血筋は聖女の血筋。その能力を使うことでしか得られないものこそ、僕の必要としたところなのだ。…まさか、自分に僕を引き付けるだけの魅力があるとでも思っていたのか??それはとんだ笑い話だな(笑)」
大きな声でそう言葉を発する彼は、もう余裕満点といった様子だった。私を婚約破棄で追い出してしまえば、もう自分の思い通りにすべてがなると確信しているような雰囲気を感じる。