あらすじ
「いつまでいるつもりなのかしらあの女は…いい加減提案を引き受けてくれないと困るのだけれど…」
「まったくですね、お母様…自分にどれだけの存在価値があるのかも認識していないくせに、こういうときには全く非協力的…どこまでも役に立ってくれないというに尽きます」
令嬢の母たるセフィリアは、娘であるアリスとそんな会話を繰り広げる。…二人の会話の内容はいわば、誰が生贄になるかを決めるものであった。二人のいずれもが自分は生贄になど相応しくないと考えてる上に、令嬢ルーリエこそが生贄に相応しいと確信しているのだ。しかし彼女が自ら立候補しないため、二人はあの手この手をつかって思惑通りに事が運ぶ様に仕向けている。