あらすじ
わたしはセノーラティーヌ。ラフォンフィス公爵家の令嬢。 デックスギュール王国のオディナルッセ王太子殿下と結婚した。 幸せな新婚生活が始めると思っていたのだけれど……。 殿下は、 「きみは王太子妃としての儀式的な役目だけを果たしていけばいい。きみとは白い結婚をするということになるのだ」 とわたしに言った。 わたしは殿下に嫌われていたので、白い結婚をすることになってしまったのだ。 殿下はそれからもわたしとの距離を縮めるつもりはないようだった。 しかし、わたしは、前々世で殿下と親しい間柄であったことを思い出した。 婚約する寸前まで行っていた。 殿下が若くしてこの世を去ってしまったので、婚約はできなかったが、来世や来々世でまた会いたいと思い、お互いにお祈りをしていた。 殿下はそのことを思い出せていない。 思い出すことができれば、殿下との距離は縮まるかもしれないが、思い出す様子はない。 また、わたしのことを嫌う理由もわからないまま。 でも白い結婚のままでいたくはない。 わたしは殿下にふさわしい女性になる為、自分磨きを一生懸命していく。 そして、殿下と会う度に、 「わたしは殿下のことが好きです。愛しています」 と言って、心の底からの自分の気持ちを伝え続けていく。 わたしは殿下に溺愛されることを待ち続けていた。