あらすじ
「よし、決めたぞ。やはり次期妃としてふさわしいのはアリシナではなくセレスの方であろう」
二人の姉妹には正反対の評価がつけられていた。妹のセレスは明るく人懐っこくかわいらしい性格であり、大変に評判のいい人物だった。
一方で姉のアリシナは、物静かな性格で体格も華奢、それでいて妹に嫉妬して彼女のことを虐げるようなそぶりを見せているとさえ言われていた。
「そんな性格の姉なら必要はない。妃としてふさわしいのはどちらか、明らかであろう」
…しかし彼らは知らなかった。この評価も可愛らしいとされた性格も、すべてセレスが仕組んでいたということを…