あらすじ

女性遺伝子工学者の業原(ごうばる)は決断を迫られていた。 ヒトの受精卵に遺伝子編集を施すか否かを。 彼女には私的な思惑がある。かつて交通事故で亡くしてしまった自分の息子を黄泉返らせるか否かである 。 彼女の手元には卵子と夫の精子と息子のDNAシーケンスデータがあり。 決断を下してしまえば。自らの息子に限りなく近い者を復活させることが出来る。 だが。その所業を躊躇しないではない。 もし。ヒトの受精卵への遺伝子編集が世に出れば。ヒトという種の分化を引き起こす可能性が高い。 ジーンリッチ(遺伝子編集を施した人類)な者だけが生存していく可能性。 それを思うと恐ろしくなる。 かつて。アーサー・C・クラークは言った。『十分に発達した科学は魔法と見分けがつかない』と。 私はヒトの受精卵への遺伝子編集という魔術を行使しようか迷っている魔女なのだ…

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2023/09/06
  • 現在の作品『ウィッチクラフト―魔術を行使するか否か―』