あらすじ
時代は辛亥革命後の1914年から1915年。主人公の長谷川妙子は恋人を追いかけて三年前に上海にやって来た日本人である。妙子は数か月前に上海で出会った男、烏陽(ウーヤン)の愛人として今は北京で暮らしている。烏陽は武器の密売を行う危険な男だ。
大学生の高希辰(ガオシーチェン)は友人と訪れた店で彼女を見かけて一目ぼれする。妙子を追いかけて烏陽の屋敷に入った希辰は、烏陽の気まぐれで妙子の護衛として雇われるようになった。妙子の部屋は高価な衣服や宝石で埋め尽くされ、彼女が烏陽から溺愛されていることがわかる。彼女の部屋には窓はなく、常に護衛を連れなければ外に出られない。
囚われるようにして暮らす妙子は烏陽の金を使って買い物をする。彼女は希辰を連れ出して買い物をしながら、自分には複数の人格があることを話す。それは彼女が逃げられるはずなのに烏陽のもとに留まる理由だった。彼女は自分の人格ごとにそれぞれ名前をつけて区別していた。