あらすじ
音羽山のお邸に暮らす姫君に仕える、宰相の君。
彼女は、同輩の女房たちをまとめる学級委員長のような立場だ。
年の暮れも押し迫った、ある吹雪の夜。
雪宿りに訪れた二人の男君を邸に招き入れたことから一夜の物語が始まる。
三位中将と右近少将はひそかな企みを秘めているようで、身をやつしている様子。
美貌の僧侶、享玄は、悪徳に染まったその手を衛門へと伸ばす。
臆病な女房、衛門は自身の生きざまに、確かなよりどころを持てずにいた。
外記と浄信尼はお互いの因縁に対峙する。
雪に閉ざされた一夜の群像劇。
果たして、音羽の邸に集う人々は、己の望むものを手にすることはできるのか--。