あらすじ
リーゲット王国の中には、かねてから伝承される伝説があった。この国のどこかには、国とそこに住む人々の全てを幸福に導く能力を持つ聖女がいるとされている。そのために王国王子であるクバーレ王は、長きにわたってその存在を探し続けてきた。そしてその果てに、ある存在にたどり着いたのだった。
「私こそが聖女に違いありません。ろくでなしの姉ばかりが押されていますが、絶対に私こそが聖女として覚醒できることを確信しています」
以前の婚約者をはさんで、義理の関係にある二人の姉妹。この姉妹は仲の悪さで有名であったが、その原因の全てはこの妹のエミリアの方にあった。なんでも自分を中心に考え、周囲の人々の迷惑など一切考えもしない。一方で姉のリリアは謙虚で内気、静かな性格であり、争いなど好みもしない性格であった。