あらすじ
宮子(みやこ)は30歳の誕生日を迎えた。 「あーあ、16歳に戻れたらなあ」とつぶやくと、 「その願い、叶えよう」というイケボが聞えてきて……!! タイトル「天翔る美しの国」は「あまがけるうるわしのくに」と読みます。 「嫁入りからのセカンドライフ」応募作品。 和風ファンタジーです。よろしくね! 見どころは各章の第四節です。 和歌を作りましたので、ぜひぜひ読んでいただけると嬉しいです。 (第三章の第四節がお気に入りです!) (この小説は、すべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。) ***以下ネタバレ注意*** ■本編あらすじ(800字程度) 主人公宮子(みやこ)は30歳の誕生日を迎えた日、16歳に若返った姿で「日の本の国」に異世界転移する。そこは、日本と同じようでありながら、異なる発展を遂げた世界で、緑豊かな自然と調和し循環した世界だった。また、不思議な文字の能力が存在する世界で、天に住まうとされている天帝に詞を文字の力で伝えることで、病を治すなど様々なことが出来た。文字の能力は天皇家と、貴族の中でも六家と呼ばれる特別な存在にのみ受け継がれていた。 ところが、現在、天皇家の権威は揺らいでおり、呪が今上帝と皇太子である清白王(きよあきおう)を襲っていた。天皇家を建て直すため、清白王は異世界に紛れ込んだ、橘氏(六家の一つ)の始祖の血の魂を呼ぶ儀式を行い、宮子を呼び寄せたのだった。橘氏は清白王の母方の氏であった。宮子は、大瑞の徴である祥瑞鳥と共に現れ、文字の能力も高かった。そして、宮子は清白王と「娶し(めあわし)の儀」(結婚式)を行い、皇太子妃となった。 宮子は、最初は契約結婚だと思って仕事として、皇太子妃の役目を果たそう清白王を守ろうと頑張っていた。宮子はもともと書が特技だったので、自分の得意分野を活かせる喜びもあったのだ。しかし、仕事の充実だけでなく、次第に心も清白王に惹かれていく。また、清白王も宮子のことを思っている様子であった。「七夕の祭り」で清白王と和歌(恋歌)の詠み合いをすることで、二人の気持ちが通じ合う。 呪がまた天皇家を襲う。ただの呪でなく毒が混ざった呪が、今上帝と清白王を襲い、倒れる。しかし、宮子が「折り鶴の舞い」で半解除する。しかし、聖子皇后の登場とともに不吉な災異鳥が飛び、世界は暗闇に沈む。犯人と目されていた、清白王の義理の母の聖子皇后は、今上的に愛されず恨みを持っていただけあり犯人ではなかった。呪をかけた人物は推測は出来たが、特定は出来なかった。「大祓の儀」を行い、呪の全解除を行い、災異鳥は祥瑞鳥へと姿を変え、世界が浄化され未来に希望を持たせて、物語(壱の巻)は終わる。 ■長編化した場合のプロット 壱の巻 「年下だけど年上の君を守りたくて」*本編内容* ・30歳の宮子、異世界転移し、16歳になる ・自然と循環している世界で、宮子はイケメン皇太子の妃となる ・文字の能力を使って呪を解除したり、世界を浄化したりして活躍する ・皇太子とは心が通じ合い、また他の人間とも仲良くなる ・呪をかけた人間は分からないが、ひとまず呪は全解除して希望を持って壱の巻は終わる 弐の巻 ・政権争いに終止符を打つ(メインストーリー) ・清白王の政治基盤、盤石に ・紫微宮をまとめあげる ・清白王、天皇に即位する ・恋の行方…清白と宮子、清原と聖子、八束と黄葉、光子と赤見、そして真楯 参の巻 ・日の本の国の統一(メインストーリー) ・北と南の反乱 ・藤氏の乱、漆氏の乱→鎮圧 ・子どもが生まれ、家族が増えてゆく 肆の巻 ・中つ国との攻防(メインストーリー) ・渡来人系の貴族であった漆氏が、日の本の国では没落し、中つ国へゆく ・中つ国の人間を引き入れてくる ・結界をはり直す ・子どもたちの人間関係、恋愛 伍の巻 ・西の大国から、機械文明が入って来る(メインストーリー) ・天界に住む神々の争いに人間も巻き込まれる ・自然と循環して生きている日の本の国に、循環型でない科学文明が流入してくる ・どうしたら、これまでの世界を守れるか ・「正しさ」とは何か。「便利」とは何か ・未来の子どもたちへ 零の巻「あなたしか見えない」(仮題) ・清原王と嘉子妃のラブストーリー ・清原王、幼いころに嘉子(本名:嘉乃)に出会い、淡い恋心を抱く ・清原王、皇太子即位への不安、文字の能力が低いことに対する劣等感 ・偶然、紫微宮で成長した嘉子(嘉乃)に再会し、どうしようもなく惹かれていく ・藤聖子と結婚(娶しの儀)が決まっていたが、嘉子(嘉乃)と結婚してしまう ・嘉子への風当たり強い。恨み、妬み、いじめ→政治的混乱 ・その中で子ども(清白王)が生まれる ・未来へ託す想い ■登場人物 ①橘(たちばな)宮子(みやこ)(主人公)16歳(30歳) ・「あたし」 ・象徴花「ヒメシャラ」…愛らしさ、謙虚 ・まっすぐの黒髪・黒目。墨の色。濡烏色→災異鳥と同じ色→災異鳥を従えるということ ・橘始祖の血筋。でも、別世界に魂が紛れてしまっていた ・文字きれい(特技) ・着物、着慣れている(祖母から教えてもらった) ・和歌も、祖母の影響で詠んでいた(万葉集、古今集なども読んでいた) ・もうすぐ30歳のアラサー ・特技は文字を書くこと。きれいな文字を書ける ・でも、現代社会では何の役にも立たない ・仕事もぱっとしないし、彼氏も今はいない ・友だちはどんどん結婚していき、ついに最後のひとりも授かり婚をする ・あーあ、つまらないなあ。あたしの人生なんなんだろう? ・「16歳くらいに戻りたいなあ」 →「願いを叶えよう」というイケボイスとともに、日の本の国(平行世界)へ ・世界を渡ることで、また祈言により若返る→ほんとうに16歳に! ・身体は16歳(若さとエネルギー)、中身は30歳(知恵と度胸と逞しさ) ・元気で前向きで明るい ・愛されキャラ ・突然の別世界。でも、そこで元気に生きて行こうと思う ・皇太子妃となる。契約結婚で仕事だと思って頑張ろう! と決意する ・世界のこと、文字のこと、いろいろ勉強する ・しかし、次第に皇太子に惹かれていく。もちろん、両想い ・皇太子は、宮子より、精神的には年下、でも肉体的には年上。「守ってあげたい」と思う ②清白王(きよあき王)(宮子の夫)23歳 *宮子と7歳差(16+7、30-7) ・「わたし」→宮子と二人のとき「おれ」 ・象徴花「シャクヤク」…満ち足りた心 ・白いまっすぐの髪に金色の瞳(太陽の象徴)→祥瑞鳥と同じ→とても力の強いしるし ・白(清白)と黒(宮子)の組み合わせは最強→祥瑞鳥も災異鳥も従えるということ ・皇太子 ・今上帝(清原大君)の長男。しかし、母の身分が低く、微妙な立場 ・母は橘嘉子(かこ)皇后。絶世の美女。母親そっくりの見た目(紙や瞳の色以外) ・政権争いが勃発しており、呪+毒にやられていて、力を発揮できない ・通常なら致死量の毒。でも力が強くて死なない ・橘始祖の血筋で力が強いものを探し、異界から呼び寄せる儀を行い、宮子と出会う ・宮子に一目ぼれをする→どんどん好きになる(溺愛) ・イケメンでイケボ。かっこいいのです ・国をつよくしたいという理想を持つ ・能力高く、賢く運動神経もいい。万能 ③藤光子(ふじわらのひかるこ) 16歳 ・「わたくし」 ・象徴花「ボタン」…王者の風格、富貴、高貴、恥じらい ・青鈍色(珍しい)のふわふわの髪に同じ色の瞳 ・光るように美しいから「光子」 ・皇族の血をひく(母が皇族、父が藤氏) ・身分、血筋を気にする ・下のものには冷たい(一見) ・お姫さま。なんでも出来る ・ツンデレ ・政敵に見せかけられていたけど、実は違う ・清白の元婚約者 ・皇太子妃になりたい=親の刷り込み→本当に好きなのは、幼なじみで乳兄弟の赤見(あかみ)(橿(かし)氏) ④黄葉(もみじば)(薄(すすき)氏) 18歳 ・「わたし」 ・宮子付の女官 ・まっすぐの黒髪に黒い瞳 ・かわいくて守ってあげたくなるタイプ ・八束のことが好き ⑤八束(やつか)(帚(ははき)氏) 23歳 ・「わたし」 ・清白の乳兄弟で清白の側近 ・真面目、武闘派 ・黄葉の思いに気づいていない ・真楯と双子 ⑥真楯(またて)(帚(ははき)氏) 23歳 ・「おれ」 ・清白の乳兄弟で清白の側近 ・一見ちゃらい。頭脳派 ・八束と双子でそっくりだけど、性格が違う ・黄葉のこと好きだったけれど、身を引く ⑦阿胡(あこ)(帚(ははき)氏) ・「私(わたし)」 ・八束、真楯の母 ・清白を育て、愛情を注ぐ ⑧真榛(まはり)(萱(かや)氏) ・「私(わたくし)」 ・東宮学士 ・清白を教え導く。知識と体術を与える ・宮子の師にもなる ⑨高子王女(たかこひめ) 20歳 ・「わたくし」 ・象徴花「ツバキ」 ・まっすぐの黒髪と黒い瞳 ・清白の腹違いの妹、母親は藤聖子皇后 ・母の恨みを一身に受けて育ってしまった。清白を恨む ・「わたくしが皇太子になればよかったのです!」 ・光子にあることないこと吹き込んだ ・政敵 ⑩璋子王女(しょうこひめ) 16歳 ・「あたし」 ・象徴花「キク」 ・ふわふわの黒髪と黒い瞳。外見は母親似 ・清白の腹違いの妹、母親は藤聖子皇后 ・「皇位なんてどうでもいいわ。あたしはあたしらしく生きていくの」 ・「お姉さまはお母さまに毒されているのだわ。あたしは自由に生きたいの」 ⑪市原王(いちはらおう) 11歳 ・「ぼく」 ・まっすぐの黒髪と黒い瞳 ・清白の腹違いの弟、母親は藤聖子皇后 ・成人前だから、能力は未知数 ・無邪気で、清白を「お兄さま」と慕う ・しかし、市原王を時期天皇に、という思惑を持った政敵がいる ⑫聖子皇后(せいここうごう)(藤(ふじ)氏) 40歳 ・「わたしくし」 ・象徴花「ヒガンバナ」…情熱、再会、あきらめ、悲しい想い出 ・ふわふわの黒髪と黒い瞳 ・夫である清原王(きよはらのおおきみ)に愛されなかった悲しみ ・もともと、聖子が正式な、清原王の婚約者だった。 →しかし、清原王と橘嘉子(たちばなのかこ)が恋に落ち、結婚してしまった ・嘉子が清白を生んですぐに亡くなり、その後嫁ぎ、三人の子をなす ・横から嘉子に奪われた苦しみ、恨み ・橘なんて滅んでしまえばいい……! ・16歳で結婚予定→21歳で結婚 ・政敵。今回のラスボス ⑬清原王(きよはらのおおきみ) ・「わたし」 ・今上帝(諡 明照天皇) ・黄雀(こうじゃく)時代 ・象徴花「ユキヤナギ」…懸命、静かな思い ・幼い頃、避暑地で嘉子と出会う→女官となった嘉子と再会し、恋に落ちる ・運命の恋 ・しかし、嘉子を亡くし、失意に落ちる →能力なかったにも関わらず、死後嘉子を「皇后」とする ・皇太子は嘉子の忘れ形見清白王に決める ・嘉子の死後、もともとの婚約者であった藤聖子を妃に迎える ・長い間、呪と毒に苦しみ、体調がよくない ⑭嘉子(かこ)皇后(橘氏) ・「わたし」 ・絶世の美女。清原王と恋に落ちる。運命の恋 ・身分は低く、橘氏の家系だけど、本家ではなかった。能力はない ・本来なら、「皇后」になはれないが、清原王の想いが深すぎて、死後「皇后」となる ・はかなげ。いつまでも少女のよう。癒しの存在 ・妃となってからは、ずっと呪と毒に苦しむ→体調崩しがちに ・清白王を出産してすぐに亡くなってしまう