あらすじ
最近、婚約者であるエクス様の様子がおかしい。これまで沸点が低めで、事あるごとに私に当たっていたのに、最近は妙に機嫌が良い。…ただの偶然ならそれまでだけれど、どうにも私は腑に落ちない思いを抱いていた。
そんなときの事、私はついにその真相をつかむことができた。
「…まさかあなたがエクス様の愛人だったなんてね…」
私の前に向き合う人物は、私の腹違いの妹であるリーエス。
「だって、仕方がないではありませんか。きっとエクス様はメイラお姉様に不満がたらたらだったのだと思いますわ。その証拠に私といる時の彼は活き活きとしていて、それはそれは心の底から楽しそうでしたし…」
どこか勝ち誇ったような表情でそう言葉を発するリーエス。…実は彼女のこういう行動はこれが初めてではない。以前にも私が慕う人を一方的に奪って行き、落ち込む私の顔を見ては喜びの声を上げていたことがあった。とにかく血のつながりのない姉である私の事が気に入らないらしく、何かあればすぐに私に食って掛かっていた。…そして同じことが、今回も繰り返された。