あらすじ

「たのむよぉ~ん! お願いだよぅー!」 夜、駅前でそう声を上げる男がいた。 「お願いしまっす! このとーりぃ!」 手を合わせたり土下座したり、遠目に見ても情けない顔をしていると分かる。 中年男性、髪はもっさり、眼鏡をかけている。 対する女性は服装とスタイルからして美人っぽいけど 壁に寄りかかりスマホの画面に向いているので顔はよく見えない。 つまり、完全無視。どちらも見事と言っていいほど一貫した態度。 そしてまあまあ見ごたえもある。 なので、友達と待ち合わせ中で暇をしていた僕は植え込みの縁石に座り 向かい側のそのやり取りを、いや、一方通行を眺めることにした。

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小説を読もう2023/09/02
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