あらすじ
「シェリナ…君は本当に私の尻尾が好きなんだねぇ…よくもまあ飽きないものだ」
半笑いを浮かべながらそう口にするのは、私の婚約者であるアイゼ様だ。彼はいわゆる半身獣で、見た目は人間のそれでありながらも背には大きなしっぽが生えている。もふもふとしか表現しようのないその大きなしっぽに包まれているこの瞬間は、最高に幸せでたまらない…!
「飽きなどするものですか…こんなにも暖かくて柔らかい感触…たまりません…殿下…」
ふにゃけたような表情を浮かべているのが、自分でもわかる。客観的に見れば相当どうしようもない顔を浮かべていることだろう。
「やれやれ…仕方がないなぁ…」
…そう言いながらもどこかうれしそうなアイゼ様。…まさか私がこんなにも幸せな思いをすることができるだなんて、想像さえしていなかった…