あらすじ
「僕はレベリナとの婚約を選んだ。君にはもう用はなくなってしまったけれど、一応これまで一緒に過ごしてきたかことう物だけはある。だからこそこうして、感謝の言葉を伝えようと思ってね」
義妹との関係を選んだ人が吐く理由にしては、なんとつつましい言葉だろうか。そんなもの思っていもいないだろうに、心の底から思っているかのようにそう伝えてくるこの人は、私の婚約者であるスカル様…いや、今となっては元婚約者様と呼ぶ方がふさわしいだろうか。
「そうですか。でしたら彼女にお伝えください。こんな私がこれまでやってこられたのは、他でもないあなたのおかげであると。私のこれまでの人生のあらゆる感謝の言葉において、その思いを伝えたく思います」