あらすじ
公爵令嬢のアルティアラは、ズバズバとした物言いと物怖じしない態度、無表情で威圧感を感じる雰囲気を醸し出し、性格の悪い悪女として有名だった。
本来は悪女とは程遠い優しい心の持ち主の彼女だが、気の強い性格でもあったため周囲から誤解されることも多く、彼女自身も誤解されることに慣れていた。
むしろ群れることが嫌いだったため、彼女にとってはその方が都合が良かったので態度を改めることもしなかった。
そんな彼女の存在を疎ましく思った妹のレミアは、とあるパーティーで紅茶に毒を仕込み、その犯人をアルティアラの陰謀だと周囲に広めた。
アルティアラは無実の罪を着せられて国外追放となる。普通の令嬢であれば、私は無実だと泣きながら許しを乞うだろう。しかし彼女は内心心踊るほど喜んでいた。
やっと、この忌まわしくてたまらない貴族世界から抜け出せるのだ。こんなに嬉しいことはないわ。
追放された後は、悠々自適に暮らしていた彼女だったが…
「一体何がどうなってるの?」
突然、どこかの国の聖女に転生してしまっていた。
「聖女様、いい加減に起きてください。さっ、公務の時間ですよ。グズグズしてないで早く支度してください」
聖女だというのに、使用人はさも自分が偉いかのように振る舞ってくる。
…仕方がない。
原因を突き止めるまで、ひとまずここで暮らしていくしかないわ。
ただ…あくまでも〝私として〟過ごさせてもらう。
突然聖女様が変わってしまった。
使用人たちは彼女の変わりように驚き、あまりの威圧感に恐れていく…
※設定はゆるいです