あらすじ
「すまないエルーナ、セイラのやつがうるさくてな…」
小さな部屋から漏れ出るその声は、とても婚約関係を持つ男性のそれではなかった。彼は愛人を抱きしめながら婚約者の愚痴をこぼすと、そのまま自身の手を相手の体へと近づけていく。
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「セイラ、もういい。お前とは婚約破棄だ。約束さえ守らないのだから、仕方がないだろう?」
約束を守らないのは果たしてどちらだろうか。セイラが静かに聞いていることを良い事に、その後も一方的な言葉を長々と語るオッド。
そんな彼に思うところがあったのか、婚約破棄におけるルールの提示をルナは行った。しかしそんなことなど聞く耳を持たない彼の前に、その言葉は空気中へと消えていく。…しかしこの時こそ彼は勢いのみで雰囲気を我が物としていたものの、その後すぐに自分には味方が誰もいないことを痛感することになるのであった…
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